こんにちは!人生100年現役を目指すアラフィフ、もよです。
親の介護がいつ始まるか、不安を感じてはいませんか?
実は私、介護歴19年なんです。今年(2023年)に認知症だった母を看取るまで、父と母の介護を、四姉妹で代わる代わる行ってきました。
介護の実録は、以下の「四姉妹と介護のブログ」に書いています!
この記事でお伝えする内容は、介護には「情報力」がすごく大事!ということ。
記事にしたきっかけは、先日、ゼロトレ部というコミュニティに呼んでいただき、「親が介護状態になる前に」というテーマでお話したことです。
有り難いことに、参加者の方から「考えさせられる良い機会になった」「すぐ行動したい」と感想をいただきました。
主催者のキャミさん、ありがとうございました!
あくまで我が家の経験に基づいた話ではありますが、知っておくと安心度が全然違います。介護に不安を感じている人にとって、ご参考になれば嬉しいです。
親の介護がはじまる前に大事なのは「情報力」
介護は突然やってくるもの。「どうしますか」と判断を迫られる場面も突然訪れます。
介護のあり方は各家庭で千差万別。いざという時に慌てないよう、普段から情報力をストレッチして備えておくのがオススメです。
それでは以下、ストレッチしておきたい4つの情報力についてご説明しますね。
(1) 親の人となりを知る
介護の過程は、小さな判断の連続でした。
エンディングノートに「延命治療はしない」と書いてあったとしても、そもそも延命治療の定義も難しい!
本人が意思決定に参加できなくても、周囲だけで決められるよう、普段から親の性格や考え方を知っておくのが大事です。
うちの父は元気な頃、将来のことを聞いても「自然でいい」としか言ってくれませんでした。
その後病気の進行に伴い、徐々に判断力を失っていった父・・・。
四姉妹で「父が考える自然とは何!?」について話し合い、想像しながら判断してきました。
父の人となりは、遺品を整理しながら知ったことも。
もっと早く知っておけばと思うこともあったよね
ぜひ、親が元気なうちに、親の価値観に触れられるような雑談をたくさんしてください!
普段からの会話が、その後の判断の材料となると思います。
書棚の本、親が友達からもらった手紙、退職時の色紙等を「見せて~」と言ってみるのも、親を一人の人間として知るきっかけに!
もちろん、資産状況や交友関係等を聞いておくことも大事です。
医療費の確定申告を手伝ってみたり、きっかけはいろいろ
(2)関係者とのコミュニケーション、情報共有
介護はきょうだいと力を合わせたり、親戚とも関わりがでてきます。
普段から関係者と交流を保つようにしたいものです。
LINEで繋がり、あった変化を情報共有してみたり。
我が家の場合、姉妹だけのLINEグループを作り、親の話を共有していました。共有といっても「どうしよう!」「困るよね!」とかザワついていた感じですが😅
LINEは後から貴重な記録にもなったよ
田舎の親戚とは、もともと、父あってこその関係性でした。
とはいえ、父は長男で田舎の家やお墓の管理も父がしていて、将来のことを話し合う必要があったんです。
親戚に介護の状態を伝えるのが難しかったものの、介護状態の親を飛行機で田舎に連れていき、親の現状をみてもらって「親抜き」での対話が可能になりました。
親戚も父の体調や今後のことを心配していたよね。親の病気が進みきる前に交流を開始できてよかった
一人で抱え込まないためにも、情報共有は大切です。
いざという時は地域・専門職と家族がチームになります。
X(旧ツイッター)などのSNSで、介護仲間や支援者とも繋がれます。
(3)元気なときから介護予防の知識を持つ
入院の恐ろしさは、ぜひ知っておきたいことの1つです。
親が病気やケガで入院することになったとき、病院に入れれば何とかしてくれるだろう…と考えるのはキケンです!
もちろん、病気やケガの治療のために入院するのは仕方がないし必要なこと。
とはいえ、入院中に口からの食事が制限されたり、ベッドに寝たままでいると、「衰弱」「認知症進行」などが急速に進み、状態が悪くなりやすいのです。
入院から4週間もの間、口からの食事が禁止される人がなんと40%もいるそう😭
入院による状態の急降下を防ぐため、普段から栄養価の高い食事をとっておくことは超大切!
栄養価といっても、高齢者は野菜中心の素食系よりも、高齢で衰弱が気になる状態の人はカロリー・タンパク質をモリモリとるのが大事です。(後のパートで本を紹介します!)
うちの親も、高栄養のお陰で危機を何度も脱しました
「やせていても元気」と安心できるのは入院するまでかも知れません。高齢者なりのリスクの情報をキャッチして、介護にならないよう備えておきたいものです。
衰弱した高齢者の介護予防は「貯肉」だな
(4)ブログや書籍からの情報収集
介護家族のブログ
病名や介護でGoogle検索すると、専門職による発信がずらりと並びます。
もちろん専門知識は重要ですが、「家族目線の情報」も欲しいですよね。
介護家族の体験談は「にほんブログ村 介護カテゴリ」が見つけやすいです。病名や介護度、遠距離など、ご自分の状況に近い人を検索してみてください。
手前味噌ですが、、、
冒頭でもお伝えした、四姉妹と介護のブログもお役に立てるかも💕
姉妹はたまたま、介護に役立つ専門職なので、他のブログにはない情報が得られるかもです。
私だけは例外!😆
ちゃっかり宣伝!
最後に、本を2冊おすすめします。
書籍
まず1冊目は、在宅医療のエキスパートである佐々木淳医師が書かれた「年をとったら食べなさい」です。先程お伝えした「入院リスクに備える食事」について大変参考になります。
この本については、別途ブックレビューも書きたいほど!💪
若い世代の「人生100年戦略」にも役立つ内容です。
以前、佐々木先生のリアルの講演会も聞きました。
レビューも書いていますのでリンクを貼りますね!
もう1冊は、看護師の小山珠美先生が書かれた本「口から食べる幸せを守る― 生きることは食べる喜び」です。
介護状態にある人でも、安心して口から食べ続けられる技術があるんです!
わが家の両親が要介護5でも口から食べ続けられたのは、このおかげ😭
私たち姉妹も、小山先生が指導する講座を受けて学びました。
講座の受講レビューはこちらです!
介護が終わって思うこと
長かった介護は、正直言って大変でした。
でも、介護が終わってみて思うのは、「親と自分」「人生とは」等について考えさせられる素晴らしい経験だったということ。
人生後半、「時間は希少な財産」という思いも新たにしました!
介護の事情は各家庭それぞれで、選択に正解はないと思います。
抱え込まず、家族が犠牲にならないことも大切です。
我が家も、専門職の皆さま(訪問診療、訪問看護、訪問ヘルパー、訪問リハビリ、訪問歯科など)の助けのお陰で何とか続けることができました。
何しろ、一つひとつの選択を納得感をもって行うために、情報力がすべての鍵だった、と言いたいです。
人生の終わりをどう迎えたいか、ぜひ親御さんや身近な人と普段から語り合ってみてください。
人の気持ちは変わるもの。元気な時と介護状態では変化するかもという事も念頭にね!
日々の会話が「人生会議」そのものです。会話の仕方など、以下の厚労省のページも参考にされてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
親は他界したものの、介護の経験談は、これからも四姉妹と介護のブログにも書いていきます。
ブログ「したたかに老いる」に加えて「四姉妹と介護のブログ」もひいきにしていただけたら嬉しいです!
最後まで読んでくれてありがとうな~
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