こんにちは!人生100年現役をめざすアラフィフ、もよです。
上の写真は、「高齢者疑似体験セット」を身につけた状態です。
ナニ!?その怪しい格好は!!
とお思いですよね。
「ワタクシ、高齢者を体感しているところですっ!」
なんて、調子に乗ったのも束の間。
早く脱いで身軽になりたいと思うほど、ずしっと重いのです。
この記事では、高齢者擬似体験セットを着てみた現場レポと考えたことをシェアします。
セットを貸してくださったのは、ケアのデザインストアねんりんを運営されている、一級建築士の簾藤麻木さん。簾藤さんの活動については、別の記事でご紹介します🎵
早速、「高齢者疑似体験セット」とは何なのか、お伝えしましょう。
高齢者疑似体験セットってどんなもの?
高齢者疑似体験セットとは、加齢による身体的な変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知って、高齢者の気持ちや介護方法、高齢者とのコミュニケーションの取り方を学べるものです。
疑似体験の装具(ヘッドホンや特殊なゴーグル、手足の重りなど)を体につけることで、高齢者の状態が体験的にわかります。
実際に装着したセットは、以下の図の製品です。
まるで、妊婦体験スーツの高齢者版みたい!
ねんりんの簾藤さんが貸してくださったのは、こちらの箱です。
じゃーん。
こちらの箱に、高齢者疑似体験セットが詰まってました。
ちなみに、私がなぜ着てみたかったかというと、以下のような気持ちから。
- 親の介護の経験から、高齢者の状況や気持ちを感じてみたかった!
- 自分自身が年を取る前に、今できることの参考にしたかった!
私のストレングス資質「未来志向」がウズウズしました😆
続いて、実際に着てみたレポを書きますね!
高齢者擬似体験セットを着てみた現場レポ
脚
箱に入っていた高齢者疑似体験セットのうち、まず、足首と膝に重りをつけました。
ずしっ!あ、重い。
重さがあるのは想定内でしたが、それに加えて関節の曲げ伸ばしが難しくなるのは驚きでした。
脚の関節が曲がると、自然と腰も曲がるのです。
はっ!これはきくち体操で学んできたことと同じ!
ひじやひざに装着して関節の動きを制限します。高齢者になると関節が自由に動かすことが困難となり、階段の上り下りや、段差を超えるなどの動作がむずかしくなります。
関節の動きが制限されることで、物を食べたり飲んだりすることや椅子にすわったり、立ち上がったりする動作が一人では難しくなるぐらい困難になります。
引用:ワンサカドットコム「高齢者疑似体験キット」製品説明より
筋力だけの問題ではなく、関節が固くなることで動作に支障がでやすいんだね。
耳
さらに、上の写真の黄色いイヤーマフをつけると、耳が一気に遠く感じました。
ただ音が小さくなるというよりは、なんとなく、海の中にいるみたい。
周りの人が話す声が不明瞭になります。
「は?」と大声で聞き返したくなる気持ちもよく分かる。
製品説明によると、
イヤーマフを装着することで、聴覚が低下し、 難聴の体験ができます。装着すると聴覚が制限され、周りの音が聞こえにくくなります。 周りからの音が聞こえないということは、自分の発する声も聞こえにくくなるという ことなので、しゃべることがおっくうになります。また周りの音も聞こえないので 孤独感にさいなまれます。
引用:ワンサカドットコム「高齢者疑似体験キット」製品説明より
周りの音が聞こえにくいと、しゃべることまでおっくうになるんですね!
確かに、外の世界と自分の世界が隔離されているような感覚を覚えました。
目
次に、視覚障害ゴーグルを着けてみました。
添付のシートで白濁(白内障)、視野狭窄(緑内障)、黄変(加齢黄斑変性)、全盲の体験ができます。
私は黄変と視野狭窄を体感できるゴーグルを着用。
すると、目の前の見える範囲と色彩がガラッと変化!
特に驚いたのは、下を見ているつもりでも、足元がよく見えないこと。
視界が狭くて、頭をぐっと下げてもやっとです。
これでは階段を降りるのは相当怖い・・・
弱っている高齢者の方が階段の前でたたずむ姿が目に浮かぶ・・・
手
最後に装着したのは手袋です。
なぜ手袋をするかというと、手の触覚を高齢者に近づけるため。
手で触る感覚等が鈍くなり、
- 細かい作業がしにくい
- 物が掴みにくい
- 掴んだものを落としやすい
などの状態になります。
手の感覚が衰えるというのは、最近指のこわばりを感じていた私にもドキッとする話です。
高齢者疑似体験セットを着て考えたこと
さて、着用した姿を再掲。
けっこう気に入ってるんじゃないかw
今回お借りしたセットには胸のベストはありませんでしたが、もし着けたら姿勢も保ちにくかったことでしょう。
そもそも、このセットは介護や看護関係者や学生さんが、高齢の当事者の気持ちや感覚を学ぶために作られたもの。
今回セットを貸してくださった簾藤さんのように、ケア用品や福祉用具を扱う人にとっても、製品の検討・研究に使えるツール。
専門職ではない、一般のアラフィフの私。後から、2つのことを考えました。
高齢者の日常をネガティブに捉えることはない
1つめは、高齢者の日常をネガティブに捉える必要はないということです。
着てみて、たしかに「だるいな」とか「きついな」とは思いました。
ボクなら、毎日が大変で、憂うつになりそう。
でもよく考えると、このような気持ちは想像でしかありません!
高齢になるまでに、時間をかけて徐々に変化していくのだから、ある程度「慣れ」もあるのでは。
それに、運動をしているかや、筋肉、体力の有無によっても高齢者自身の体感は異なるでしょう。
例えば50代の私の体を、20代の人が体験したとしたら、きっと
「重っ!」
とか
「老眼きっつ!」
といわれるに違いない😆
そりゃそうだw
高齢になると、もっとレベルアップしたような負荷がかかる感じかと。
でも勝手に、悲観的に想像するのも違うと思ったのです。
あくまでも私の場合ですが、きくち体操のお陰で、20代の時より50代の今がずっと健康的で疲れにくいです。
もともと虚弱w
それに、もしケアが必要になった場合にも、今回セットを貸してくださった「ケアのデザインストアねんりん」の商品のように、ストレスなく扱える日用品もあるのです。
高齢者や高齢になることを、ネガティブに捉える必要はないなぁと思いました。
人それぞれだから、当たり前といえば当たり前!
お年寄りには、大変さを推察して、優しく接するのはもちろんのこと!
高齢者予備軍として今自分自身ができること
2つ目は、高齢者になる前に、今できることは何?ということです。
私が強く思ったのは、
衰えていく一方に身を任せていては後が大変!
筋力、体力、脳トレは欠かせない!
ということです。
私の場合、きくち体操をやるっきゃない・・・!
やっぱそれ!
世の中、腰が曲がったお年寄りばかりではないですよね。
年齢に抗うように、体を動かしたり頭を使っている人は、いつまでも若く見えるもの。
将来への危機感をもって行動をアクティブにすることは、人生100年時代に超高齢化社会に向かう予備軍世代にとって、推奨のマインドだと思いました!
いつまでもシャキッとした人を目指して、ともにレッツゴー!
イメージは、、、毎日1キロ泳ぐという吉永小百合さんかな🎵
また、夢がでかすぎ!
以上、高齢者疑似体験セットを身に着けてみた感想と気づいたことでした!
セットを貸してくださった簾藤さん、有難うございました。
ステキなケア用品を扱うねんりんの紹介記事は以下のとおりです。ぜひご覧ください!
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