こんにちは!人生100年現役をめざす、もよです。
介護が必要になってもステキな物を使いたい!
そうお感じではありませんか?
今回ご紹介するのは、一級建築士であり、福祉用具専門相談員や介護職員初任者研修の資格も持つ簾藤 麻木(すとう まき)さん。
介護施設の建築設計などに携わる建築士のお仕事をしながら、全国から選りすぐったケア用品のショップ「ねんりん」を運営されています。
えっ、建築士が介護用品ってどういうこと!?
ハッとするほど美しく、ケアが必要な人にも使いやすいテーブルウエア等は必見です。親世代へのプレゼントにもオススメです。
簾藤さんがどんな強みを活かしているのか、ストレングスファインダーにも触れますよ
!
どうぞ最後までお楽しみください!
ねんりんの美しく使いやすいケア用品
簾藤さんは、どのようなケア用品を扱っていらっしゃるのでしょうか。
手に取ってみたいとウズウズしていた製品たち。
早速、見せて頂きました。
商品たちはこんな感じ。
介護のイメージと遠い、おしゃれなものばかり!?
お皿
まずお皿から見てみましょう。
自分も欲しい!と思うほどキレイな、カレー皿。
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古代中国の秘宝を思わせるような、青みがかった磁器です。
実はこのカレー皿、縁に返しがついていて、食べ物がすくいやすくなっています!
転じて、お目汚しでスミマセン!
例えばこういうシチュエーション、ありますよねw
んしょ、んしょ。最後の一口がすくえない~
これは先日我が家で食べた、中華丼のラストシーン!w
ねんりんのお皿なら、最後の一粒まで残さずじぶんのペースで食べられる。高齢者にも、小さな子どもにも優しい作り!
サイズも3種類あり、重ねるとこんなにキレイ。
フチに返しがついたお皿は他にもありますよ。
わぁ、きれい。こぼさず食べられるから、自信につながるね。
お椀
こちらは、木目が美しい、漆塗りのお椀です。
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漆のお椀はステキだけど、ツルツルして持ちにくそう。
ご心配なく!
底のくぼみに指を引っ掛けられて、片手でも持ちやすいのです。
食事のお世話が必要になっても、これなら自分で食べられるね!
お箸
次は、手の力が弱い方や手がふるえる方でも、しっかりと持ちやすいお箸。
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ピンセットのような一体化した形状に、絶妙な磁石の力が働いてて、軽い力でも挟みやすくなっています。
持ち方は自由です。
普通のお箸のように、下から持ったり、、、
上から被せるように持ってもOK!
外出時に持ち運ぶときの袋もあります。テーブルに出す時もおしゃれですね。
エプロン
こちらは、外食時にも美しくつけられるエプロン!
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男性用を簾藤さんが着てくださいました。
リバーシブルなので、裏も表も着られます!
おぉ、ナイスぅ!服に合わせてデザインを変えられる!
以下は、女性用のプリーツタイプ。着物にも合わせられるから、東京銀座の歌舞伎座でも売られているそう。
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胸元の留め具は、まるで「レゴ」。少しズレてもくっつくので、目や手先が不安な人でも留めやすくなっています。
こんな風に!
私も、親が介護状態になる過程で、普段使っていたものが使えなくなる悲しみを何度も味わいました。親本人にとっては、どんなに辛かったことでしょう。
ねんりんの活動は、そんな介護される人、介護する人を元気づけてくれます。
在宅介護歴が長かった私も、激しく共感しました!
次に、私が運営者の簾藤さんとの出会ったきっかけ等をお伝えします。
簾藤さんへとの出会い
簾藤さんとは私が在宅介護をしていたご縁で知り合いました。
簾藤さんが運営されているケアのデザインストアねんりんの製品は、どれもステキなものばかり!
強く惹かれ、X(旧ツイッター)でも交流させていただいてます。
ちなみに、ねんりんでは、以前私の母にケア衣料を作ってくださった「ケアウィル」のアームスリングケープも取り扱われています!
目の付け所がいい!
冒頭でお伝えしたとおり、ケアに精通した建築士としての顔も持つ簾藤さん。どのような体験が今の活動に結びついているのか、伺ってみました。
簾藤さんへのインタビュー
介護に対する情熱に、すさまじいものを感じます。何が原点だったのでしょう。
私の介護への関心は、7歳の時に始まりました。祖母がパーキンソン病を患い、同居していた家で介護が始まったんです。
しかし、昔ながらの木造住宅だったのであちらこちらに段差があって移動の度に介助が必要だったり、車椅子で入れないのでキッチンが使えなくなったり。
日用品も拘縮や震えのある祖母には使いづらいものが多く、今までの住環境が要介護の祖母の動きにはフィットしていないことを痛感しました。またフィットしていない環境が原因で、できないことが増え、結果祖母が生きる自信を失っていく姿を見てきました。
さらに当時の市販の福祉用具は選択肢も限られていたので、好みやこだわりの強い祖母は身に着けることを嫌がり、家の中はどんどんギクシャクしていきました。
おばあさまとのエピソードで特に心に残っていることはありますか?
はい、特に食事用のエプロンに対する彼女の抵抗が強かったです。彼女のためにハンカチから作ったエプロンは、彼女の気持ちを大きく変えました。これが、デザインが人の感情に与える影響を深く認識した瞬間でした。
す、すごい!その経験が、今のキャリアにどのように影響したのでしょう?
父が建築士だったので、空間デザインの重要性はよく理解していました。大学卒業後、設計事務所で建築士として働きましたが、エンドユーザーにもっと近い形で役立ちたいと感じ、2018年に独立しました。
なるほど…!独立後の活動について教えてください。
独立後は建築士として介護が必要な方や、医療・介護従事者の声を集め、建築業界に伝える活動を続けるほか、全国のケアのものづくりを作っている企業や職人さんと連携し、高品質なケアの日用品を広めるという、二足のわらじをはいています。それは素晴らしい製品が多くあるのに、介護保険の枠から外れてしまっているがゆえに、必要としている人に届いていないことに問題を感じたからです。
そして、オンラインショップ「ケアのデザインストアねんりん」の開設に至ったわけですね!
はい、2021年夏にオープンしました。このショップを通じて、ケアの日用品へのアクセスを改善し、選択肢を広げることで、介護を受ける人々の日常生活の質を向上させたいと考えています。
介護士の資格(介護職員初任者研修)もお持ちなんですよね!
はい。介護現場での勤務経験が、建築士としての活動や介護用品の選び方に役立っています。
最後に、これからの展望について教えてください。
私の願いは、介護にまつわるプロダクトと空間の両方に関わり、それらを通じて人々の生活をより良いものにすることです。ちょっとした気遣いが、大きな変化をもたらすと信じています!
インタビューは以上です。
簾藤さんは、明治大学理工学部建築学科で兼任講師もされています。
若い建築家の卵たちに、建築にケアの視点を取り入れてもらえたら素晴らしいね!
おまけ:簾藤さんのストレングスファインダーは?
実は、ストレングスファインダーの認定コーチでもある私は、簾藤さんのストレングスを伺ってみたところ、、、
資質の1位は「未来志向」でした!
「未来志向」とは、未来のことをありありと想像してビジョンを語れる資質。
建築と介護の二刀流である簾藤さん。
簾藤さんが運営するオンラインショップ「ねんりん」のWebページには
「ものづくりから 生きる自信を」
というメッセージが書かれています。
まさに、未来の生きる自信を探求される簾藤さん✨
今後の活動も、心から応援します!
以上、『ケアの視点で生きる自信を!一級建築士 簾藤麻木さんの活動紹介』をお届けしました。
以下は、簾藤さんにお借りした「高齢者疑似体験セット」を着てみた話。ぜひ読んでね~
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